近年、地震・台風・豪雨などの自然災害が増加する中で、企業のBCP(事業継続計画)の重要性が高まっています。 特に製造業では、電力供給が停止すると生産設備が停止し、サプライチェーン全体に大きな影響を与える可能性があります。 そのため多くの企業では非常用発電機などを導入していますが、従来型のBCP電源にはいくつかの課題があります。
こうした課題を解決するために注目されているのが 分散型電源によるエネルギーレジリエンス設計です。
分散型電源とは、大規模な発電所に依存するのではなく、 複数の小規模電源を分散して配置する電力システムのことを指します。 従来の電力システムは次のような構造でした。
大型発電所 ↓ 送電網 ↓ 工場
しかしこの構造では、送電網が停止すると工場は電力を失います。 一方、分散型電源では次のような構造になります。
工場設備内 ↓ 小規模発電設備 ↓ 自家電源
この仕組みによって、外部電力が停止した場合でも 工場内で最低限の電力を確保することができます。
BCP対策として電源を設計する場合、 単に発電設備を設置するだけでは十分ではありません。 次の3つのポイントが重要になります。
単一の発電設備では、設備故障によってすべての電源が停止するリスクがあります。 そのため複数の発電設備を配置し、 電源を冗長化する設計が必要です。
非常用発電機は災害時のみ使用されるため、 長期間使用されないことで故障リスクが高まることがあります。 一方で常時稼働する発電設備は 日常的に稼働状態が確認できるというメリットがあります。
燃料供給に依存する発電設備では、 災害時に燃料が供給されない可能性があります。 そのため再生可能エネルギーなど 外部燃料に依存しない電源が重要になります。
工場設備には、冷却水や排水など 多くの水が循環しています。 これらの配管には
といったエネルギーが存在します。 このエネルギーを利用するのが マイクロ水力発電です。
既存設備の配管に設置することで、 未利用エネルギーを電力として回収できます。
Cruttoは配管ラインに直接設置できる インライン型マイクロ水力発電装置です。 工場内の複数ポイントに設置することで 分散型発電ネットワークを構築できます。
複数台を分散配置することで 工場内の電源冗長性を高めることができます。
配管ラインで発電する場合、 流量や圧力の変動に対応する必要があります。 Cruttoでは バルブ制御盤E-MWGによって発電設備を制御します。
これにより BCP用途でも安定した発電が可能になります。
分散型電源を導入することで 工場のエネルギーインフラは大きく変化します。
つまりBCP対策とエネルギー効率改善を 同時に実現できるのです。